韓国ドラマ/映画 ヒューマン

韓国ドラマ『ウンジュンとサンヨン』全話レビュー|友情と赦しの果てに

あ、もしもし。あたしだけど。
ねぇ、ちょっと聞いてよ。

あなたには、たとえ喧嘩しても言葉にできないほど大切で、
でもある日突然、壊れてしまうような関係の“親友”っている?

韓国ドラマ『ウンジュンとサンヨン』は、そんな“心の痛み”と“再生”を描いた物語。
友情なのか、愛なのか、それとも憎しみなのか。
30年という時間の中で変わりゆく感情を、静かに、でも容赦なくえぐり出してくる。

嫉妬と羨望、裏切りと赦し。そして”最後のお願い”
この作品を観終わったあと、きっとあなたも“誰かを想う痛み”を思い出すはず。

というわけで!
今回は、韓国ドラマ『ウンジュンとサンヨン』の魅力を、たっぷり語っちゃいます!

よかったら、ちょっとだけあたしの話、聞いてってね😊

友情、嫉妬、そして赦し。二人の物語をもう一度たどる——

『ウンジュンとサンヨン』は全15話。
各エピソードを3分で読める【ひとくちレビュー】でまとめています。
気になる回から覗いてみてね。

📘 全話ひとくちレビュー

作品情報

作品名ウンジュンとサンヨン
原題은중과 상연(英題:You and Everything Else)
ジャンルヒューマン
放送2025年
エピソード数全15話
脚本ソン・ヘジン
演出チョ・ヨンミン
日本国内配信Netflixにて全話見放題配信中
※2025年10月11日現在

あらすじ&予告編

大学時代“親友”だったウンジュンとサンヨン。
笑い合い、ぶつかり合い、時には喧嘩をしながらも、
誰よりも深く繋がっていた二人。
しかし、ある出来事をきっかけにその友情は壊れてしまう。

それから長い年月が流れ、再び出会った二人。
互いの過去と向き合いながら、かつての絆を取り戻そうとするが、
その再会には“ある秘密”が隠されていた。
愛と嫉妬、赦しと別れが交差する、深く静かなヒューマンドラマ。

※開くかどうかはお好みでどうぞ。

🔒ネタバレあり(タップで開く)
幼いころに出会い、互いに憧れ、そして傷つけ合ってきた二人。
貧しい家庭で育ったウンジュンは、聡明で完璧なサンヨンに憧れを抱き、
一方のサンヨンは、ウンジュンの素直さと愛される性格に心をかき乱されていく。

やがて、嫉妬と誤解を重ねた二人は絶交し、それぞれの道を歩み始める。
年月が流れ、脚本家として生きるウンジュンの前に、
かつての親友サンヨンが再び姿を現す。

しかし彼女は、末期がんを患い、人生の終わりを静かに受け入れようとしていた。
そしてサンヨンの“最後のお願い”を叶えるため、二人はスイスへ旅に出る。

その旅は、過去の痛みを手放し、
“親友”としてもう一度向き合うための、静かな贖いの旅となっていく。

そして――長い時を経てようやく、二人の心は再びひとつに溶け合うのだった。

キャスト紹介

リュ・ウンジュン役/キム・ゴウン

脚本家。
かつて映画会社で働いていたが、ある事件をきっかけに業界を離れ、今はドラマ脚本家として静かに生きている。
明るくまっすぐな性格の裏には、誰にも見せない劣等感と痛みを抱えており、サンヨンとの再会を通して“過去の自分”と向き合うことになる。

 キム・ゴウン出演のおすすめドラマ

チョン・サンヨン役/パク・ジヒョン

映画製作会社「ツバメ」の代表。
華やかで完璧主義者。しかし、幼少期から母の愛に飢え、“誰よりも愛されたい”という強い渇望を抱えて生きてきた。
ウンジュンとは大学時代の親友だが、嫉妬と執着の果てに、壊れた関係を取り戻そうと最期の旅に誘う。

キム・サンハク役/キム・ゴヌ

映画撮影監督でウンジュンの大学時代の恋人。
温かく誠実な人柄で、2人の関係を優しく見守る存在。しかし、彼自身もまたサンヨンとその兄サンハクとの間で揺れる複雑な過去を持つ。

チョン・サンハク役/キム・ジェウォン

サンヨンの兄。
ウンジュンにとって初恋の人であり、彼の存在がウンジュンの“写真への情熱”を芽生えさせた。しかし、心に深い傷を抱えた彼の死が、ウンジュンとサンヨンの友情を決定的に変えてしまう。

チャン・スニョン役/チャン・ヘジン

ウンジュンの母。
牛乳配達をしながら娘を育てた、強くて優しいお母さん。
サンヨンにも分け隔てなく優しく接するが、その無償の愛は、母との関係に傷を抱えたサンヨンの心を複雑に揺らす。

ユン・ヒョンスク役/ソ・ジョンヨン

サンヨンの母で、ウンジュンの小学校の先生。
理想の教育者として尊敬されるが、実の娘には冷たく、“愛されたい”というサンヨンの渇望の原点となった人物。

みんなの声・えんちゃぼ的ピックアップ!

Filmarks(フィルマークス)やSNSには、以下のような評価と
声が寄せられています。

Filmarks評価 4.2

💬特に終盤、ものすごく泣いた。最終話にはとんでもなく泣かされるから覚悟して。
💬大好きだけど一番嫌い。親友だけどライバル。そんな複雑な感情を丁寧に描いたヒューマンドラマ。
💬セリフがなくても表情や仕草だけで心情が伝わってくる。演技力の高さに引き込まれた。

📌Filmarks(フィルマークス)とは

映画やドラマの感想を、 記録・共有できる日本最大級のレビューサービス。“観た記録” や “これから観たいリスト” を残せるだけでなく、他の人の感想を読むことで、作品の見方が変わることも。

🤩えんちゃぼの勝手に採点🤩

このブログでは、以下のざっくり基準でドラマを評価してます♡
完全に主観ですので「そうなんだ〜」くらいの気持ちで見てね。

評価ラベル 意味・基準
❤️ 心に残る推し名作 何度も観たい、語りたくなる、全力推し作品!
💛 人にすすめたくなる名作 内容しっかり、演技も良し、満足度高め
💙 じんわりしみる一作 派手さはないけど心に沁みた
💚 ちょっと惜しい…けど好き 一部ハマったけど全体的にはハマりきれず
🤍 正直ハマれなかった… 相性がイマイチ ごめん!

※作品の優劣ではなく、あくまでも「えんちゃぼ的なフィーリング評価」です!

🎬えんちゃぼ評価🎬

💙 じんわりしみる一作

😃いいね😃

表情・沈黙・間で語る“空気の演技”
セリフに頼らず、視線や沈黙で感情を伝える演技が秀逸。特に終盤のサンヨンの静かな決意やウンジュンの涙は、言葉以上の余韻を残す。

友情と愛憎の境界線を描く構成力
親友でありながら嫉妬・憎しみ・赦しを行き来する2人の関係性が、一本の感情線でつながっている。複雑な感情を丁寧に編み込んだ構成が素晴らしい。

🤔イマイチ🤔

展開が静的でテンポが緩やか
感情描写を重視するあまり、動きの少ない場面が続く印象も。テンポを求める人には「進みが遅い」と感じられる可能性あり。

テーマが重すぎると感じる人も
嫉妬・病・死などの要素が多く「しんどい」「気軽に見られない」と感じる人もいるかも。

👀注目ポイント👀

最期の旅という設定とその心理描写
再会と赦しのための旅が過去と現在を行き来する構成と結びつき、記憶と感情の揺れを際立たせている!

キャストの化学反応と関係性のリアリティ
キム・ゴウンとパク・ジヒョンの演技が互いを引き立て合い、リアルな空気感を生み出している。2人の間に流れる“言葉にならない感情”が作品に深みを支えている!

ドラマの魅力を引き立てるOSTにも注目

REASON – チェ・ユリ(최유리)

ピアノの旋律が印象的なタイトル曲。
歌詞には「幸せの理由と涙の理由を伝えたい」という一節があり、物語の感情テーマと深くリンクしている。
チェ・ユリは『海街チャチャチャ』『涙の女王』などでもOSTを担当する人気シンガー。

RAINBOW – J Rabbit(제이레빗)

柔らかく温かいアコースティックサウンドが特徴。
2人の関係が少しずつほどけていく場面で流れ、再会の空気感を優しく包み込む。

HOME – ポール・キム(폴킴)

切なくも安心感のあるバラード。
“帰る場所”としての友情や記憶をテーマにした歌詞が、終盤の感情とリンクして涙を誘う。

BLUE TEMPERATURE – Seori

静かな孤独と感情の冷たさを描いたバラード。
夜の回想や別れの予感を包み込むようなアンビエントな音像が特徴。“青い温度”という比喩で、心の痛みと再生を静かに語りかける1曲。

NOTE AND PENCIL– Seori

静かな別れと感情の余白を描いたバラード。
サンヨンの手紙や回想シーンで流れ、涙を誘う場面に寄り添う。“言葉にならない感情”をピアノと囁き声でそっと語りかける1曲。

『ウンジュンとサンヨン』はこんな人におすすめ

友情の“光と影”を丁寧に描くドラマが好きな人

ただの親友モノじゃなくて、嫉妬・羨望・赦し――人の心の複雑さをリアルに描いていて、胸に刺さる!

静かな感情ドラマやヒューマン系の作品が好きな人

派手な展開よりも、登場人物の表情や間で語る、余白のある演出が好きな人にはたまらない!

「トッケビ」や「二十五、二十一」に心を動かされた人

過去と現在を行き来しながら、“あの頃の想い”を描く構成が好きならきっと響く。
失われた時間を抱きしめるような余韻が残る!

感想

いや~泣いたよ泣いた😭
特にラストはティッシュの山ができるほど泣かされた。息ができなかったもんね。

このドラマ、最初からウンジュンとサンヨンが絶交していることがわかっているところから始まるの。そして、その絶交相手がいきなり「とあるお願い」をしてくるの。もうこの時点でめちゃくちゃ気になるでしょ?だって普通絶交してたらお願いなんてしないもん。え?!なんで絶交した?絶交相手にお願いするなんてどんなお願い?と、どんどん引き込まれていきます。

そして、ただの“女の友情もの”じゃないのよね。
嫉妬も羨望も赦しも、全部が静かに積み重なっていくから、観ているこっちも「どっちが悪い」とか言えなくなってくる。

サンヨンが越えてはいけない線を越えた瞬間も、ただの“悪役ムーブ”じゃなくて、長年の我慢が爆発したような痛みがあって。ウンジュンが可哀想なのは間違いないけど、それでもサンヨンを責めきれない自分がいた。

サンヨンは不器用なんだよね。もっと素直になれれば楽なのに。芯は優しいんだよ。
サンヨンは、お金はあったけど家庭には恵まれてなかったんだよね。観ていてかわいそうだった。途中まであたしはサンヨンがあんまり好きじゃなかったけど、最後には理解できたし好きになったよ。そしてこの感情の揺らぎこそが、このドラマの真骨頂なのかもしれない。

そして何より、キム・ゴウンとパク・ジヒョンの演技ね。
目や間で語ってくる。それがすごいの。周りの空気を一変させちゃう感じで。もう演技とは思えない演技ね!
あとね、ラストのほうのサンヨンのやつれていく姿は、女優魂が画面から滲み出てたよ。

『ウンジュンとサンヨン』は、久々に“人の心”を丁寧に描いた韓国ドラマだったと思う。華やかな事件や逆転劇で魅せる作品とは違い、このドラマは静かな会話と沈黙の中に、人間の弱さと強さをそっと描き出している。決して軽く観られるドラマではないけれど、誰かを愛し、傷つけ、そして許した経験のある人なら、きっと心の奥に何かが残るはず。

あ、そうそう、サンハク先輩とも再会するんだけど、この男がいなかったらウンジュンとサンヨンの運命は変わっていたのかしらねぇ。

ちなみにあたしは、サンハク兄さんがタイプ💗

※開くかどうかはお好みでどうぞ。

🔒ネタバレ結末(タップで開く)
サンヨンは末期がんを患い、人生の最期の時を自ら選ぶためスイスへの旅を計画する。
そしてかつての親友・ウンジュンに「最後のお願い」として、その旅への同行を頼むのだった。

出発前、二人は久しぶりに本音をぶつけ合い、
サンヨンは亡き兄サンハクの真実を語り、ウンジュンもまた長年抱えてきた劣等感と嫉妬を打ち明ける。
それは、もう一度“友達”に戻るための静かな対話だった。

サンヨンは青い家に向かう前に、鍵とともに「使ってほしい」と日記を託す。
ウンジュンが書いていた二人の物語を書き上げてくれたら――
「私はその物語の中で、永遠に生きていられるから」と。

やがてスイスの青い湖のほとりで、サンヨンは静かに眠りにつく。
そしてウンジュンが、そっと呟く。

「……よく頑張ったね」

その言葉は、サンヨンだけでなく、自分自身への赦しの言葉でもあった。
——静かで、痛くて、そして美しい“別れと赦し”の物語。

『ウンジュンとサンヨン』は、どこで観れる?

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